カント修正とは?
カント修正装置
カント〔cant〕とは?
列車がカーブを走るとき,車両は遠心力によってカーブの外側に倒されるような力を受けます。それを軽減するために外側のレールを内側のレールよりも 高くすることをカントといいます。または、その時のレールの高低差をカントといいます。
最大カントは,在来線で105mm、新幹線で180mmと決められています。
カント修正とは
路面が水平でない場所で仕事をするとき、作業機はその安定を保つために、アウトリガ(足)を突っ張り、機械を水平にしてから作業を行います。しかし、線路上で作業を行う軌陸車は、アウトリガで機械全体を水平にしてしまうと、谷側の車輪が線路から浮いてしまい、最悪の場合脱線してしまいます。これを防ぐ目的で行うのがカント修正です。
線路が水平ではない場所で作業を行う場合、車両はそのままの状態にしておき、上の作業機のみ水平にさせます。こうして、機械を脱線させる事なく、安全に作業を行えるようにします。このカント修正を行うしくみをカント修正装置といいます。