設計能力
様々な組合せによる強度計算
強大な力を要求される油圧機器を使用した特殊作業車の設計には引張強度や曲げ強度など単体の強度だけでなく、様々な要素が組み合わされた強度計算が必要になります。当社はそれらの複雑な強度計算、局部座屈評価、疲労評価、動力計算を駆使して製品設計を行っています。
油圧機器設計で精密な動力計算
一般的な固定して使われる装置と違い、移動が可能な特殊車両を製造する場合は少ない動力で最大限のパワーを引き出す必要があります。当社では装置全体が必要とする動力を十分に検討し、油圧ポンプ、駆動モーターの出力や、油配管径の検討、機器のサイズ等を決定して回路の設計・最適化を行い、細かな動力計算や試験を行うことで車両の持つパワーを最大限に発揮させます。また、アームの移動にかかる時間なども綿密に計算して制御することが可能です。
機械だけでなく、ソフトからハードまですべての工程に対応
当社で製作する機械装置には、機械構造体(フレーム装置や強度メンバー)、機構部品(歯車やシャフト部品など)、油圧装置(油圧シリンダやポンプなど)、電動装置(モーターやブレーカーなど)、電気制御装置(リレー、PLC装置など)、制御ソフトウェア(ラダー言語、C言語など)が含まれており、全体としてシステムを構成しています。当社ではこれらのシステム設計を外注せず、社内で一貫設計しているので、フレームや機構部品の設計を行う時でも、それを動かすモーター装置やソフトウェア等の全体のバランスを考えて行うことで、均整のとれたシステム構成を提供致します。
全体の流れを見ながら短期間で製造することが可能で、万が一トラブルや修理の必要があった場合でも自社ですべての不具合に対応することができるので安心です。
応力評価だけではなく、局部座屈や疲労強度を十分配慮した設計
ブーム構造体に外力を加えると、材料の引張強度よりも低い力で局部座屈破壊に至るパターンが大部分です。局部座屈は応力だけでなく板圧や間口寸法、長さなどにも大きく影響されます。当社では応力評価だけではなく、局部座屈や疲労強度を十分配慮した設計を行い、信頼性の高い製品を目指します。
計算書例 |